【特集】土佐清水 宗田節製造・卸・販売「たけまさ商店」
こんにちは たけまさ商店 三代目代表 武政嘉八です。
ここ土佐清水では伝統の引き縄漁で宗田鰹(そうだかつお)が一本一本釣り上げられています。
たけまさ商店では、そんな宗田鰹をつかって、昔ながらの伝統製法にこだわった宗田節を製造しています。
宗田節は、コクと旨味の強い味わい深いおだしがとれます。
その中でも冬の一時期だけ獲れる寒めじかは、脂肪分が少なく、味・香りともに宗田節の一級品として高く評価いただいております。
たけまさ商店の「宗田節」は、港に上がった新鮮な寒めじかを一週間、時間をかけてじっくりと燻して仕上げた伝統の味をお届けしていますので、是非ともご賞味ください。
宗田節(そうだぶし)とは、「宗田鰹で作られた鰹節のことです。
宗田鰹は、ここ高知県土佐清水市では「めじか」と呼ばれています。
昔から鰹節は「香り『かつお』、味 ( 旨み )『めじか』。」と言われ、鰹節と宗田節を比較して「香り」は鰹節が勝るが「味」については宗田節が勝るというような意味合いで言い伝えられています。
実際に「めじか」で作った宗田節の成分調査をしたところ、うま味成分ともいわれているアミノ酸の仲間である「タウリン」が、鰹節の約3倍含まれていました。味が良いというのも納得のいくところです。
宗田節は、昔は一般市場に出まわる量は少なく、蕎麦屋など料理店で使用されるダシとして流通していましたが、近年ではスーパーマーケットや土産物店などでも販売され一般市場に出まわるようになり、知名度もますます上がっています。
宗田節に使われる「めじか」は、鮮度が落ちやすく生食用には向かない魚ですが、宗田節になると独特の味と香りを生み出す食品になります。
特に1~2月に獲れる宗田鰹は「寒めじか ( かんめじか )」と呼ばれ、血合い部分が多くなるなど、ダシにするととてもコクが出るため、良質の物とされています。
たけまさ商店の近くに、お遍路さんが参られる四国霊場第38番札所「金剛福寺」があります。
お遍路さんが、以前、うちの商店に立ち寄られた際に、商品をお買い上げくださって、そのお遍路さんは巡拝の最中だったため、先にご家族へ向けて発送することになったんです。
その際に、私は、「いま、ご主人は高知のここを通っていますよ。」とお手紙を書いて同封しました。
しばらくしてお遍路を終えられたご本人様から「ただいま戻りました!ありがとう!」というお便りをお返しいただきました。
私はとても嬉しく、また温かく感じて、このようなつながりを大切にしたモノづくりをしていきたいなと今でも心から思っています。